ハーブカラーについて。
最近、美容関係の雑誌等で『ハーブカラー』という言葉を目にするようになりました。
美容室のメニュー表でも良く見かけますね。
ただ『ハーブカラー』と言っても明確な基準があるわけでは無く、
ハーブ抽出液が1滴でも入っていると『ハーブカラー』です。
色々と種類があるので、まとめてみます。
大きく3タイプに分けることが出来ます。
ハーブカラーの種類
① 100%天然タイプ(天然染料だけで染めるタイプ) |
② 100%ではないが、ほぼ天然タイプ(天然染料+人口染料もしくは、人口染料) |
③ ハーブエキス配合タイプ(普通のカラー剤{染料は人口染料}にハーブエキスが配合されている)
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① 100%天然タイプ(天然染料だけで染めるタイプ)
ハーブそのモノが粉末になっている。
天然100%のナチュラルヘナ、インディゴ、草木染など
染色時の状態
メリット
天然成分しか配合されていないため、髪、頭皮に与えるダメージはゼロ。
人口染料にアレルギー反応を起こす方でも、染色できる。
染色中の刺激、臭いが無い。
頭皮からべったり塗布できる。この時、頭皮へのエステ効果もある。
デメリット
黒髪を明るくすることは出来ない。
選べる色数が少ないので、ファッション性に劣る。
染めるのに時間がかかる。
ヘナの場合、特有のローソニア被膜をはるため、次回以降の施術がしにくい
② 100%ではないが、ほぼ天然タイプ(天然染料+人口染料もしくは、人口染料)
ハーブそのものが粉末になって入っている
ケミカルヘナ、香草カラー、和漢彩染、ナチュラルハーブカラー、アクアカラーなど
染色時の状態
メリット
天然成分のハーブがベースになっているため、髪、頭皮に与えるダメージはゼロに近い。
通常のアルカリカラーと同じ染料を使うため、カラーバリエーションが豊富。
染まりが安定しており、早く染まる。
染色中の刺激、臭いがほとんど無い。
ナチュラルとケミカルの良い部分をいいとこどり。
ケミカルヘナ以外、薬事法で守られている。
デメリット
人口染料にアレルギー反応を起こす方は、染色できない。
黒髪を明るくするタイプが少ない。(香草カラーは明るく出来る)
元の毛髪の色を削らないため、色を出すときにカラー知識が必要。
③ ハーブエキス配合タイプ(普通のカラー剤{染料は人口染料}にハーブエキスが配合されている)
ハーブから抽出したエキスが入っている
チューブタイプのアルカリカラー等
染色時の状態
メリット
通常のカラー剤と同じように、ファッショナブルに染色できる。
黒髪にも、白髪にも普通に染まる。
ハーブエキス配合じゃないタイプよりも、臭い、刺激の面で若干まし。
どんな髪質でも一応に染まる
デメリット
基本的にアルカリ、OXYは使うので、繰り返すとダメージする。
普通のカラーと同じなので、各社そんなに大差ない。
もちろん人口染料にアレルギー反応を起こす方は、染色できない。
まとめ
『ハーブカラー』を大まかにまとめてみました。
どれも、メリットがあり、デメリットがあります。ヘアカラー染色時に何を求めるかに
よって、選んでいく必要がありますね。
後は、特徴を理解した上での使い方次第です。
ちなみにカラー剤そのモノにはアレルギー反応を起こさなくても『ハーブ』で
あれてしまう植物アレルギーの方も、少数ですがいらっしゃるようなので、
逆に御注意下さい。